まず、インフルエンザの怖さについて触れてみたいと思います。
インフルエンザは、呼吸器症状に加え高熱と全身倦怠感、筋肉痛、関節痛、頭痛など
全身に症状があらわれ、重症化しやすいという特徴があります。
一人がウイルスに取り付かれると、瞬く間にその周辺にも広がり、
大流行となりやすいからです。
また、症状が重いことから社会に及ぼす影響力も大きく、
明らかに風邪とは一線を画すべきものです。
インフルエンザの恐さは、抵抗力の弱い高齢者や乳幼児をはじめとして、
呼吸器疾患、循環器疾患、糖尿病、腎不全、免疫不全症などの
患者がきわめてかかりやすいということです。
上記の人たちはmリスクが高いという意味から、ハイリスク者と呼ばれていますが、
特に高齢者はこれらの基礎疾患を持っている場合も多く、
そういった意味でも、インフルエンザは日常生活に立ちはだかる大敵といえます。
さらに、高齢者の場合は、かかっても症状が出にくいことが多く、
気づいたときには肺炎を併発していることがあるので注意が必要ですね。
冬場では、毎年多くの高齢者が肺炎で命をおとしていますが、
実はこれも、インフルエンザの仕業である可能性が高いといわれています。
事実、日本の死者数がピークとなる冬の時期と、
インフルエンザの流行とが見事に一致しているのですから。
ところで、北海道では、毎年全国の10~30%にも上る
インフルエンザ様疾患患者が出ているのをご存知ですか?
これは、インフルエンザの流行が低温・乾燥時に起こりやすいためで、
一般に気温が下がるほど空気中の水分含量も低下し、のどの粘膜も痛みやすくなります。
そこで、インフルエンザを予防するには、のどに湿り気を与え粘膜を保護するのがよいとされています。
同時にまた、体内に入ってくるウイルス量を減らす工夫も重要となってきます。
例えば…うがい・手洗いの徹底とマスクの着用ですね。
そして人ごみを避け、部屋の湿度を保ち換気を十分に行う、鼻呼吸をすること。
これをするだけでも、何の対応もしなかったときに比べれば軽症で済むのでやらない理由はありませんね。
ただし、この軽減効果も免疫力が低下していると通用しないので
日頃からバランスのよい食事を規則正しく取り、睡眠を十分にとったり、
ストレスを上手に発散し、適度に運動もするよう心掛けて免疫力をアップしておくことが必要です。
ただ、現代社会ではなかなか思い通りにいかないので、
あらかじめインフルエンザに対して、ワクチンというバリケードをつくっておくのが最大の予防法です。
しかし、中には、ワクチンを接種しても免疫ができにくい人や、
アレルギーのために接種できない人もいるので、これらの人たちをインフルエンザから守るには、
周囲の人が感染を最小限に留めるような、配慮が必要なのではないでしょうか。
インフルエンザ患者のせきやくしゃみによって放出されるウイルス量は、
1回のせきで約5万個、1回のくしゃみで約10万個といわれ、
これをまともに浴びた場合は感染する可能性が極めて高くなります。
また室内などの閉鎖された空間でせきやくしゃみをすれば、
大量のウイルスが空間内を浮遊することになり、更に感染者を増やしてしまうでしょう。
そこで、冬場にインフルエンザらしい症状が現れた場合は、
これ以上感染者を増やさないためにも、また自分のためにも、
不用意に出歩いたりせず治療に専念することが望ましいわけですが、
一番肝心なのは、インフルエンザウイルスを寄せ付けないことです。
いざかかってしまうと・・・、
インフルエンザウイルスには抗生物質は効かず、
市販のかぜぐすりも症状を多少軽減させるだけなので、
まずは速やかに受診し、治療薬を服用して安静を保つしかありません。
また…、やむを得ず出歩く場合は、必ずマスクをし、
せきやくしゃみをする際は飛沫が飛ばないよう配慮し、
老人福祉施設や保育園、幼稚園などへの出入りは極力控えた方がよいでしょう。
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